「荒木本!」とは荒木経惟がこれまで刊行し、現在進行形で増殖しつつある著作の総称である。
ここで取り上げた著作の総計は357冊。どんな精力的な写真家でも、生涯に出す写真集の数はせいぜい数10冊の単位だろう。100冊を超えたら異常事態といってよい。その意味では、荒木の357冊というのは何とも凄すぎる。おそらく160年の写真の歴史において空前絶後と断言してもいい。
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