旅こそ人生だと観じ、風雅の誠を求め、野ざらし、笈の小文、奥の細道の旅を経て、俳諧を庶民詩の頂点にまで高めた芭蕉。
成熟した京の都で、俳諧と絵画の世界を自在に往き来し、新しい領域を追求した蕪村。信州の農民出身で、人々のくらしや自然、小動物を克明に謳いあげた一茶。
この三者をたどりながら、俳諧の本質と美にせまる。巻頭に「俳諧の形象史」を置いて、俳画や絵俳書等の美術的な魅力も解説。
三人を縦糸に俳諧の発生から幕末、明治初期までの史的展開が概観できる。俳諧の多彩な魅力を知るための格好の入門書。
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